サー・ストーリー=メーカー

近頃読者の方より賜った称号です。物語作家ではありませんので、勝手に作品のストーリーを作ってしまう「困ったちゃん」の意味だそうです。サーはとりあえず英国式の貴族称号(笑)。一応は敬意を表してくれているのだか・・・英語的に正しい使い方で、無いですねぇ。

プログラムのストーリー

プログラムのストーリーを引き写せば良いとおっしゃるでしょう。しかし、ストーリーがしっかり書いてあるプログラムは少ないのですよ。ミュージカル座などは忠実ですけど、そのまま引き写せばコラム2回分になっちゃう(笑)。劇団四季はどっちかというと観念的ですし、東宝のも難しいですね。

また小劇場系に多いのが、「背景」なのに「ストーリー」と書いてあったりします。つまり、全然ストーリーと違ったりするのですね。あるいは文意的に「??」っていう難解なストーリーもあったりして・・・難しいです。

仕方なくオリジナル

言い訳がましく聞こえるでしょうが(言い訳なんですけど)、一応統一スタイルのようなものを志向していまして、何と言いますかだいたい同じ様な書き方に揃えたいという配慮をしているのです。つまり主人公がいて、誰と出会って、何をして、どうなった・・・それから? っていう書き方ですか。結果としてオリジナルになってしまいます。

当然ながら、主人公がはっきりしない作品は多いわけでして、勝手な思いこみで主人公を据えてしまうと、全然本作と関係のないストーリーだったりするのです。また、登場人物をプログラムと付き合わせて追っていますが、実は別人だったり(結構多いのですよ、配役と俳優の対応表がなかったりして・・)で意味不明なストーリーだったりもします。大丈夫です。読者の方もそう見れば、そう見えるはず(笑)。

なかには結論まで書いてしまっていて(「ネタバレ」と業界では言うのですか?)、お叱りを頂戴することもあります。でも、劇評ってそういうものです。ニュートラルで作品を楽しみたい人は劇評から読んじゃダメ! そういうこともご愛敬ですね。

目に余る場合は、ぜひご一報を。プログラムやメモをひっくり返しながら、修正を検討させて頂きます。なお、くれぐれも「これは変だ」だけで止めないで下さい(それでは直せません)。「こうしては?」というご提案を添えて頂ければ、幸いです。