痩せすぎ、太りすぎ

本物の俳優は、役回りに合わせて、体重までコントロールしてしまうそうです。しかし普通はそこまでしないですよね。何となく不摂生で太り気味だったり、あるいは痩せすぎだったり・・・しかも本人が不自然さに気付いていないことも見受けます。体作りにもプロ意識を!

最近の流行、痩せすぎ

先日の南少公演で感じたことは、2年前よりもスレンダーになったキャストが目立ちました。公演プログラムでも確認できますが、もう少しふっくらした体型や顔立ちであったキャストが、ずいぶんと痩せてしまったなぁ、と感じました。観劇記録で書いていますが、その1人は極端に痩せてしまい、かなり不健康そうに見えました。

近頃の女の子は痩身願望が強いそうで、ダイエットなどで極端に痩せようとする傾向があると聞きます。十代の女の子で構成される南少でも、そういう劇団員が増えるのは仕方がないのでしょうか。他の小劇場系劇団でも痩せ型の女優が増えているのが印象的です。しかし、劇団四季や東宝では不健康そうな痩せ形は見掛けません。

心配なのはスタミナです。激しいダンスをこなすとなると、肉体的な消耗が激しいのではないでしょうか。無理なダイエットは贅肉よりも筋肉を落とすこともあるそうですし、なによりも栄養素の問題で、骨や筋肉に過剰な負担を強いていて、将来的にも体の障害を生むのではないかと思います。

管理能力に欠ける、太りすぎ

痩せすぎと同様に、太り過ぎも気になります。これは男優・女優のいずれにも言えるのですが、ただ太っているというのは見苦しいです。役回りで太っている必要のある役や、発声のために在る程度の体格が必要な役もありますが・・・多くはそうでなく、バランスの良い体格のキャストに混じって、不格好に映ります。

本人が努力しても贅肉を落とせなかったのか、そもそも贅肉を落としてステージに上がる意気込みに欠けたのか、あるいは体を作ろうというプロ意識を持っていなかったのか・・・自分の体を管理できていないキャストには、ステージを踏む資格があるのかどうか、と問いたくなります。

レッスンは過酷でしょうから、その反動でモノを食べるのは仕方がないと思います。しかし運動量をはるかに上回るカロリーを摂取すると太るのは道理で、ストレス解消に糖分を採りすぎるなども、本当は控えるべきですね。食事指導なども劇団でやっていただけるとベターだと思います。

太りすぎても、痩せすぎても、関節(とくにヒザの軟骨)に悪影響を及ぼすそうです。ストレートプレイならともかく、ダンスも加わるミュージカルでは、適切な食事を採り、適正な体重を維持するべきだと思います。体作りにプロ意識を持っていけば、演技にもそれだけプロ意識が反映されるはずですし、努力はステージで報われると思うのですよ。

私の体重ですか?・・・コントロールできていませんから、太っている方だと思いますね。