あ 〜 ん て ん !

暗転です。シーンからシーンへチェンジするときに、客席もステージも真っ暗にするアレですね。え?常識ですか・・・失礼をしました。

シーン転換は最小限

大手商業系の公演では、シーン転換が頻繁にありますね。でもあれは、大勢のスタッフと大がかりな装置があってのことです。やはり小劇場系が見習うのは、問題でしょう。

原作や脚本に忠実だとすると、いくつかのシーンを繰り返しスイッチする必要があるのでしょうね。でも、そこのスイッチを最小限にするのが脚本家、演出家の腕を試されるところです。例えば、サイドにちょっとステージを作るとか、客席通路や客席用ドアを使うとか、シナリオを修正して補うとか。

スポットを使って、ステージの左右を併用するのも一考ですね。これは大手でも使っています。要するにスイッチしない側をどう目立たせないか、でしょう。やむなく一部に幕や衝立を降ろしてしまう手段もありますが、少し見苦しい感じです。

あ〜んてん!

普通は暗転を使うのでしょうが・・・。暗転は完璧すぎると、つぎの装置や人物が動くのが大変です。そこで、少し薄暗くしたりとか、蛍光テープを床に貼って目印にするとか、ピンライトで焦点を示すとか・・・ありますね。

どうしても暗転は時間を食います。回数が多ければ多いほど本編が短くなります(あるいは全編が無意味に長くなるとか)。暗転の工夫が無いほどに、暗転時間が長くなるのも残念です。道具や人物を効率よく動かす工夫をして下さい。長く掛かりそうなら、別の何かで注意を惹いて下さい。

マジシャンのトランプ・マジックは、観客の注意をほかに反らせることで成り立ちます。どんなに注意して観察していても、上手に死角を作って、次のトランプを仕込んでいます。暗転でも同様ですね。ちょっとぐらい動きが見えていても、別の演出効果で観客を惹きつけてしまえば良いのです。キャストの1人にライトを当てて何かをさせるとか、通路にキャストが出てきて会話を繋ぐとか、スライドを映すとか、音楽で誤魔化すとか・・・。みなさん工夫をされていますよ。

先日のコーラス・シティの公演。チケプレの読者のご意見は、まずまずでした。でも、複数で指摘のあったのは・・・Uさんがガラガラ椅子を片づける暗転。直前まで頭を抱え込んで居た人が、悠々と椅子を押して捌けるのは見苦しい感じでした。抱えてスタスタと退場するか、別のキャストさんが引き取りに来るか・・・ちょっと興醒めしない工夫を。

あるスタッフが曰く「もう少し制作の人間が多いと良くなるよ」と。でも何から何まで俳優が取り組む姿勢も捨てがたいですし・・人間が無理なら演出でフォローして欲しいです。