プロ・アマ・素人

近頃では、いくつもの公演に次回作品のチラシを撒いておられる某劇団は、そのHPで一時期、ポン太のコメントを指して、「マニアだ!」「素人だ!」と攻撃しておられました(否定はできない)。でもね・・・

プロ意識はありますか?

HPの作成担当者は、何方なのか、よく分かりません。代表からは頻繁にメールを頂戴します。代表ご自身は、いろいろな批判にも答えて行かれる度量があるようですが、なかなか劇団員や関係者にはご理解を頂けないところです。何よりも、当HPを批判されるのなら、このコラムを含めて、他のコンテンツもお読み頂きたいですね。上っ面の批判では、意味がありません。

すでに2度書いたのですが、もう一度。他劇団にチラシを入れて貰ったり、演劇雑誌に公演広告を出すならば、それはプロ意識がなくてはダメです。不特定多数のお客様からチケット代を頂戴する以上、「ウチはアマチュアです」なんて言い訳は通用しません。見ず知らずの他人をお呼びして、2〜3時間もお付き合い願って、しかも交通費とチケット代を遣わせるのですから、そこはシビアにプロ意識を持って頂かないと困るわけです。

プロ意識のない劇団は、素人

これは頻繁に抗議メールを下さる「ラで始まる劇団」(上記某劇団とは別)に申し上げたいのですが、音楽界で名が売れたとしても、劇団としてプロ意識がなくて困ります。

実際のところ、プロ意識を持ったからプロに成れるものではないのですが、プロ意識を持たない限り、いくらプロ並みの実力がある演出家や脚本家やキャストを持っていても、その集団としての劇団は、素人です。中身がプロに成っていないのですから、これは当然でしょう。

私は観客の1人として、フリーな立場です。プロ意識を持てていず、しかもそれに気付かない劇団には、それに相応しいコメントを書きます。なぜかと言えば、当HPの読者が誤って、そんな劇団の公演を観に行かないよう、予備知識を持って頂くためです。「ここは素人なのよ、だからアレコレあっても辛抱してあげてね」と言うわけです(失礼だな・・)。

劇団関係者のみなさん! 観客を呼び込むのを、興行収入のための人数合わせと考えて居られませんか? 「ウチはウチの価値観(世界観)で行く、分からない人はお断り」が通用するのは、内輪だけ。演劇を志す人たち、最近ミュージカルに興味を持ち始めた人たち、がチラシを頼りに観に来てくれます。その期待を裏切るばかりか、その人達の演劇感を歪めかねない素人の劇団は、批判されてしかるべきでしょう。

アマチュアとは?

劇団でのアマチュアとは、やはり実力的にプロには届かない、ということですね。劇団員がアマチュアであるかどうか、は関係がありませんね。まずプロ意識を持っていることは必要です。厳しい批評も正直に受け止め、必要に応じてコメントを返して誤解をとく努力をして欲しいです(されている劇団も多いです)。何らかの価値観を押し付けるにしても、そのフォローをプログラムやチラシ・HPなどで行うこと、アンケートに後日お返事すること、などは欠かせません。

間違っても「コイツ、わかってないよな〜」なんて劇団員の発言を、外部に漏らしてはダメですね(分かっていないのは、その劇団員です!)。そう漏らした時点で、素人ですよ。私の知人たちも、よく同様のことを言いますが・・・必ずダメだと釘を指します。だいたい平気で客をバカにできる劇団員は、それだけプロ意識を持っていないわけです。そういう劇団員をステージで使う劇団は、アマチュアでなく素人ですね。

それでプロ意識を持ちつつ、縁故関係でない固定客もつき、つぎつぎに外部のお客様を呼び込んでも満足させられるレベルに成長すれば、晴れてプロを名乗れますね。現実には、興行収益が得られるレベルになるのがプロですが、誰が観ても「良かったね」と言ってくれる水準のものが作れればプロでしょう。中には最後まで口うるさい私などもありますが・・・。

某劇団、アンケートは取らない主義で、親しい人たちからランダムにコメントを集めるそうです。前回に書きましたように、知人のコメントは甘くなりがちです。幸いにも某劇団はメールアドレスを公開しましたが・・それでも厳しいコメントが集まるかどうか。

コメントは、オンタイム・オンサイトで貰うべきです(本気ならですが)。アンケートの体裁が嫌いだとしても、お客には捌け口が必要なのです。チラシで呼び込んだ新しいお客様の行動が、このことを証明してくれるでしょうか。

  • 冒頭の劇団は趣旨をご理解下さり、手打ちになりました。感謝いたします。