四季劇場は外観が綺麗ですけれども・・・中身はシンプル(というか安普請)ですよねぇ。
Sはスペシャルじゃない
初めてチケットを買ったのは、劇団四季の「キャッツ」でした。何て高いのだろうかとブツブツ言いながら買ったのを覚えています。場所は品川のキャッツシアターで、座席は前から4列目。ただし一番の端っこでした。見えないシーンが結構あったりしまして、10,000円のチケットを呪いました。
回り舞台などセットは金が掛かっています。着ぐるみだって高いのだろうとは想像が付きます。しかし、超ロングランなら減価償却は終わっているはず・・・プロパーの劇団員なので人件費も安かろう。上演権だってペイしてるはず。なんだって高いんでしょうね。「ああ、S席ってスペシャルじゃないんだ〜」と悟りました。
まあ、ともかく
劇団四季の戦略は素晴らしいです。ロングランに耐えるだけの良質のブロードウェイ作品を輸入しています。セットの大半は、最初の上演計画期間でペイするように計算されているはずです。それで客入りが増えたらロングランに持ち込んで、限界が見えたら地方の契約劇場へ持っていく、懐かしがる客が増えたらまた帰ってくると・・・
始めの上演計画でセットや上演権などの固定費は償却し、あとはロングランになれば成る程に儲かるんですね、きっと。だいたい自前劇場はどこも安普請のローコスト劇場です。コスト削減には努力しているのに、チケット代に反映されないのは何故なんでしょう・・・慶太さん。
たしかに消耗品もありますし、装置の運用費もバカにできないでしょう。俳優の待遇向上も必要ですし、たぶん赤字が出ているファミリーミュージカルやストレートプレイとのバランスも必要なのでしょう。でもね、予想以上のロングランになったら、感謝の意を込めてチケット代を1,000円値下げするとか、してくれませんかねぇ。
Sはスタンダード
また脱線しました。SはスタンダードのSなんでしょう。最前列のセンターでもスタンダード、それより20列以上後方のサイドでもスタンダードです。客席の最後方だけ申し訳に安いA席・B席がありますね。A席の一列前のS席なんて詐欺ですよねぇ。
だいたいセンターブロックの前方は、5割増でも買いたいところです。その代わりに、後方のサイド席はS席の半額にして欲しいですね。それが費用対効果ってものだと思いますが・・・。ミュージカルはお金持ちのものではない、それは分かります。でも、あまりに均一価格って言うのも頂けませんね。
宝塚ではSS席なんてのがありますね。S席よりも少し割高ですが、良いポジション(だそう)です。それでも1,000days劇場のS席も詐欺だと思いますが・・・デカ過ぎます。劇団四季もSSS席とかSS席とかS−席とか欲しいですね。
席種を増やしすぎると販売するのが大変なのは間違いありません。その代わり、ブロック単位でチケットの販売をすれば良いでしょう。劇場の客席を6ブロックほどに分割して、予約の際はブロックだけを保証するのです。ブロックのきめが細かくなれば、お客様の期待も裏切らないと思いますけど。
- ローソンチケットは、99年夏から試行的に、ロッピー端末を使ったブロック販売を始めていました。
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