インストルメンタル

打楽器演奏をインストルメンタルと呼ぶそうです。転じて、カラオケの意味もあるようですね。ここでは、叩けば音のする道具を使って演出するパフォーマンス・ショーのインストルメンタルを取り上げます。

南少のFunk-a-Step

すっかりオリジナルタップに路線を転じてしまった感じの南青山少女歌劇団。先日の「Funk-a-StepU」で三作目になりますが、ここでは前回の作品を。怪しい宇宙人が登場して、ミュージカル研修生の少女達にタップと新しい音楽を伝授してくれるというお話でした。

そこで派手なインストルメンタルがありました。キャストの体にくくりつけたフライパンや鉄ナベを、チャンチキチャンチキと楽しいリズムで鳴らします。キャスト同士で相手の楽器をたたき合ったり、周囲で音の出るものを大人数で音取りして見せたりします。作品全体のインパクトが弱かった分をカバーしてくれました。

ミクロのチェンナムの夢

何度か上演されましたが、今回で最後だというミクロコスモスの「チェンナムの夢」。綺麗な音楽と調和したコーラスがなかなか優れものでした。そのなかで怒りを表現するインストルメンタルがありました。

はじめは空き缶を使い、やがて箱形のブリキ缶(?)なども使い、床にたたきつけながら、あるいは振り回しながら、熱いパワーを伝えようと叩き続けます。リズム的にはバラバラでしたが、全体として圧倒されるものを感じました。ノン・コーラスナンバーとしては楽しいですね。

犬神サーカス団

昭和精吾事務所の「時代はサーカスの象にのって」は、その内容が意味不明でした。30年前の作品をほとんどリメークすることなく上演したのですが、反戦思想を伝える過激な内容のはずが、何となく発散気味のオムニバスでした。

そこに登場する「犬神サーカス団」は、名前だけのサーカス団で、本当はバンドメンバーなのだそうです。そのリーダーが、ドラムスティックを手に持ってインストルメンタルを見せました。始めは舞台上の釜やナベを叩いていましたが、やがて脚立や壁、客席や客の荷物・・・叩いて音の出るものは何でも叩いていました。いずれもそれなりに良い音を奏でておりましたので、テンポ良く耳心地よく楽しめました。

もう8年以上前に、カード会社「ジャックス」のCMでインストルメンタルが使われていたのが印象的でした。手足を使ってリズミカルなテンポを演出する様は、今でも頭に焼き付いています。久しぶりに生演奏で観られたので、つい書いてしまいました。