カーテンを活かそう

舞台美術さんて大変なお仕事ですねぇ。素晴らしい美術演出をするのは当然ですが、それを格安に、しかも搬入や解体まで考えた設計をしないとダメなのですから・・・。

カーテンの上手な使い方

その点、カーテンというのは安上がりで搬入・解体も簡単です。舞台美術では初歩の技術に属するのでしょうが、なかなか上手に使っている作品を見掛けました。

マガジンの「アリババ千一夜」では、カーテン2枚を使って洞窟の入り口を見事に演出していました。ハリボテで作ったのでは、制作費も高くなりますし、収納スペースも問題になるところですが、上手く解決していたのです。

OIEの「真夏の夜の夢」では、イオニア式の柱を白カーテンで演出していました。これだけでアテネという説明に使ったので、見事の一言に尽きます。舞台美術さんの腕の見せ所なんでしょう。

ほかにはスライド投影で舞台背景を演出するのもありました。「ペーパー・ムーン」ではムーンが書かれたカーテンに、主演の写真を投影合成して見せるという方法も使われていました。粋な演出というのも楽しいですね。

劇団鳥獣戯画の「豆の木に…」では、アバウトに大小の孔を開けたカーテンが多用されていました。小さいカーテンを何枚も使って、二階ステージや1階のゲートを出したり隠したりしていましたし、大きいカーテンでサッと舞台転換を図ったシーンもありましたね。全体に淡い色を使って配色を考えていたのも良い感じでした。

古典的なところでは、ライトの具合で炎のイメージとか、水のイメージとか、風のイメージとか演出されますね。カーテンを衣裳の一部に使ったりもしていましたし、こうして考えるとカーテンは結構万能な道具なんですよね。

これからも、楽しいカーテンの活かし方を拝見できるよう期待をしています。いろいろ大変だと思いますが、何事も研究ですよね。