俳優さんの目線

客席なんて「かぼちゃ畑」だと思えって言いますよね。ということは観客の私たちは・・・パンプキン? ステージ上の俳優さん、本当はどう思って居られるでしょう?

泳ぐ目線

小劇場系に出掛けると、ほぼ間違いなく、俳優さんの目線はあらぬ方向を向いています。多いのが後部座席辺りの天井を見ていることが多いです。主演クラスなら、センター後方を漠然と眺めているような目線を見掛けます。中には、チカチカと目線が泳いでいるような俳優さんもあります。

見据える目線

劇団四季や東宝ミュージカルなら、結構観客席を見据えています。ベテランだと客席の前・後・正面・右・左に向かって目線を上手に運んでいます。しっかり目で捕らえているとは思えませんが、きちんと観客にシグナルを送ってきます。こうされると、うれしいですね。自分も作品に引き込まれるように感じてきます。

魅了する目線

別に目線を向けて貰いたいのが本音ではありません。先日、挨拶状が送られてきたので再び見に行くことにしたミュージカル座。主演の伊東さんの演技は素晴らしかったです。とくに祈りを捧げるシーンでの目線、いや視線というべきかも知れません。本当に祈りを捧げる者の目をしておりまして、観客を突き抜けてもっと遠くを見る詰めるような目でありました。

ほかにも夢見るシーンを演じる女優さんとかありますが、文字通り目を輝かせたり、うっとりさせたりする名演があると感動します。同じ様なシーンで目線が定まらないと全体をぶち壊しますね。大女優の条件、目線で客を魅了できる。大スターの条件、全体の雰囲気で客を魅了できる。

素晴らしい目線を送れる俳優さんが増えるといいのですが・・・期待しています。演技指導で目線を指導したりしないのかな? それとも、度胸が付くと自然に身に付くものなのかな?