長い芝居は、願い下げ

長いコラムは願い下げ? まあ、そう言わないで読んでくださいね。

いや〜長い長い作品がありますね。休憩無しの180分とか、休憩含んでの270分とか・・・東宝系は概ね長いですが、小劇場系で長いのがありますねぇ。

長いのは脚本?

自分が脚本を書かないので分かりませんが、だいだいは始めから終わりまでストーリーを作り、会話や動作の肉付けをして脚本を作るのだそうです。脚本家によっては、最初から緻密に組み上げるのが得意な方もあるようですね。その後、構成や演出の段階でまずいところを修正したり、補足したりしながら、ほぼ舞台用の脚本が仕上がるのだそうです。肉付けの段階であれこれ追加するウチに長編になるようです。

長いのはナンバー?

ナンバー自体が長かったり、リプライズ(繰り返し)が多かったりして、予期せず長くなることもあるようですね。またナンバーと芝居の整合が取れていない作品では、ナンバーの前後で不要な空白が増えてしまうこともあります。同じフレーズの繰り返しや、リプライズの回数は、全体の時間配分を考えて調整して欲しいです。

長いのは舞台転換?

暗転が多すぎたり、長すぎたりするのも見受けます。ストーリー中で場面展開が多すぎ、その都度暗転が長引く作品もありますね。ステージの両端を切り替えながら使ったり、幕や板を使い分けて舞台前方と後方を使い分けるなど工夫が欲しいです。何よりも転換の回数を減らして欲しいです。

冗長は削らなくては

ちょっとしたエピソードがたくさん有って見苦しいのもあります。一つ一つは面白いのですが、全体として筋がなかったり、くどかったりします。こういうのは第三者に見せないと分からないのかも知れませんが、思い切りよく冗長構成を削ることは必要ですね。同じことはナンバーの歌詞にも関係しますね。それから技量が不足した人も活かそうとして、下手くそなシーンが長々続くこともあります。思い切って贅肉を削ぎ落とし、簡潔で馴染みやすいミュージカルに期待します。