都内の貸し劇場が勝手にランク付けされたそうな。ランク付けの低い劇場しか使えない劇団は低格付け・・・いろいろ厳しい世の中になりました。
劇場のランクとは
公式の話か、非公式の話かは知らないのです。下北沢の本多劇場、銀座の博品館劇場など中規模劇場が提携して、小規模劇場のビラを閉め出すように成りました。一昨年前ぐらいからだそうです。小規模劇場との差別化を図って、格を上げようという魂胆のようです。また小規模劇場で充分な実績を上げていない劇団に使わせない、という動きもあるそうです。
ビラは織り込まない
中規模劇場で「いらん!」と言いたくなるほど織り込まれるビラ。原則として無料で織り込んでくれるそうです。ただし同水準の中規模劇場の公演、同劇場を使っている劇団の公演、当該公演の俳優さんの誰かが出演する公演、に限られるのだとか・・・。それ以外は平積みです。ロビーの隅っこのテーブル上や、入り口近くの立てスタンドの中に無造作に並べてあります。中規模劇場では、余程の物好きでなければ、貰って帰らないでしょう。
なぜ、ランクにこだわるか
有名な劇場で公演をすれば劇団にもハクがつきます。弱小劇団に使われたのでは信用が落ちかねない・・・という危機感を抱いたようです。最近はミュージカル、芝居の公演が増えました。もちろん劇団も増えています。しかし観客動員力はまちまちです。500席の客席が200席も埋まらないようでは、劇場として恥ということのようです。とくに劇場に馴染みのお客さまが、くだらないチケットを掴まされることだけは避けたい、ということのようですね。劇団としては使用料は払うのだから、と考えるのですが・・・。劇場は有名な劇団は値引きしてでも呼びたいようであります。
まあ、仕方ないか
近頃は公営でも良い劇場(ホール)が増えました。公営劇場に関してはランク付けは関係がないようです。東京芸術劇場なら観客動員数にあわせて小ホール、中ホールを使い分ければ良いのですから。しかし積極的に有名どころを誘致しているかめありリリオとかは厳しいのかなぁ。とにかくメジャーになるにはチケットをたくさん売って、お客さまをたくさん動員することですね。そのためには、身内ばっかで盛り上がっていては、ダメですぞ〜。
- 中劇場の提携組織は、「中劇場協議会」というそうです。東京都内の300人席〜850席の民間15劇場の連合で、各々のコンセプトに合った作品を提供することを掲げていますので、劇団の選別はある意味当然なのかも知れません。
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