前頁へ  ホームへ  次頁へ
雑記帳No.220
デストロイヤーな人々

 皆さまの周囲にも、何人か居るのではないでしょうか? デストロイヤーと呼ばれる人々が。直訳すれば「破壊者」ですが・・暴れん坊ではなく、他人のささやかな営みに限定して破壊する人々を、こう呼ぶことにしています。

 例えば、せっせと積んだ積み木を突き崩す、丹念に育てた花壇を踏み荒らす、大事なプラモデルや人形を破壊する、上手くできたお絵かきに激しい落書きをする・・・等の破壊行為を、本人の目の前でやってのける子供がありますよね。あくまで本人だけに見せつけて、親や先生の目は掠めながら、陰湿な悪戯をする悪童が居たでしょう? 別にそういう行為に及ばなくても、内面でそういう悪戯を好んだ人かも知れませんが・・。
 こういう悪童は、冷徹にして悪辣です。単なる暴れん坊でなく、他人の幸福を踏みにじることに快感を覚えるような輩です。第三者に気づかれないように、狡猾にやってのける強者もあります。まぁ、ターゲットにされた本人にだけは、いい迷惑なのですが。。。

 こうした人が大人になると、そのまま暴力を揮うクズになることもありますが、多くの場合は冷徹・悪辣・狡猾などを活かし、表向き平穏にのし上がるケースの方が多そうです。上辺を繕うことを覚えると、それだけ陰湿になり周囲には分かりにくくなり、かつ自分でも無意識で行動するように成ったりします。自分の賢さはよく知っているため、見えない暴力を揮ったりします。ここまでのイメージは、伝わっていますか?
 例えばですね・・誰かが何かを提案したとすると、「そんなの全然ダメだね、なってないよ」とか、「小学生でも間違わないミスするなんて、バカじゃないの」とか、「もう古いってこと、君だって知ってるでしょ」とか・・と門前払いを喰らわす。かといって、自分の意見もなく、具体性に乏しい発言だけに終始します。。。近くに一人くらい居ませんか?

 デストロイヤーの発言については、上記のとおり。他人のプライドを蹴飛ばすことが得意です。もちろん一対一でもアリだし、どこかの会議でもアリです。大勢のいる前で発言する場合は、自分よりも上位にある人が介入してこないことを確認してからであったりします。会議の場で「破壊」できなかった場合は、後からでもネチネチと迫ってくるのも特徴です。自分に逆らう考え方や、自分を不利にする意見については、徹底的に「破壊」で臨んでくるわけです。
 困りものなのですが、周囲からは一目置かれたりするのが、面倒です。相手をこき下ろすことについては、手慣れたテクニックがあるワケですし、それなりの理論武装もします。何よりもその場の空気を読むのが巧いので、頭が切れるとか、指摘が鋭いとか言われたりします。。。困ったもんだ。


 お陰様で人間らしい生活に戻りまして、3か月になります。これまでの非人間的な生活の頃は、何人ものデストロイヤーな人々と対決しました。彼らにも弱点があります。とくに、逆質問での攻撃には弱いです。色々と戦術経験を身につけるには、よい機会を得ました。
 もしも貴方の周囲にデストロイヤーな人々があれば、適当に距離を置かれることをお奨めします。どうしようもない状況に追い込まれたら、その時だけクリティカル・ヒットを喰らわせて上げましょうね。彼らにフラストレーションを溜めさせず、小気味良く痛めつけ、こちらの手強さを教えることが肝要だと思いますので。

02.12.29
前頁へ  ホームへ  次頁へ