ユダヤ人のジョークに、こんな話があります。ソ連(当時)が中国と戦端を開き、大規模な南下作戦を展開した。ところが行けでも行けども中国の人民軍には出会わず、次々に中国民衆の捕虜が集まるばかり。捕虜は殺さないという国際ルールを遵守するために、捕虜に食料など物資を配給し続けるのだが、捕虜は1億人、2億人・・と増えるばかり。そこへ中国首脳からの電報が届く。「どうだ、降参するかね」と。
これに想を得たかどうか分かりませんが、田中芳樹氏の小説「銀河英雄伝説」にも似たようなエピソードが出てきます。とかく中国・インドという大国を相手にすると、広い国土や膨大な人口をも相手にする必要があるということでしょうか。今では、人民軍の軍備も最新兵器に変わってきているようですが、それでも内陸部では相変わらずの人海戦術が基本であるとか。銃剣一つでも、大人数になれば無敵の戦術でもあります。
それは、さておき。まだまだ本業が忙しく、最近では休日に持ち帰る仕事の分量が半端でないのです。今週は、3本のミュージカル観劇を予定していましたが、結局1本しか観る時間がありませんでした(義理のある公演は、パスできませんから)。と言いつつ、こんなコラムを書いている時間は無いはずですけれど、現実逃避ということです。
前々回にも書きましたが、データ処理の作業が無くなりません。これまでデータシートをセコセコ作っていましたが、今度はそのシートのデータをシコシコ入力する作業に追われています。入力作業が終われば、今度は集計・分析作業ですが〜〜、何かヤになっちゃいますね。ヤレヤレ、めんどくさいです。
単調でシコシコと続ける作業は、このHP作りで慣れているはずですが、根気よく粘り強くというのは大変です。また読者のあるHP作りとは違って、過分に非知的・非生産的な作業というのが、ネガティブになる理由かも知れませんね。音楽を聴き流したり、お菓子を食べたり、寝転がって漫画を読んだり(オイッ)、気分転換も図りつつも単調な作業と闘っております。
ちょっと油断すると溺れてしまうような仕事。全体量が見えず、とにかくゲップが出そうな仕事。淡々と処理するには面倒で、イライラカリカリしながら続ける仕事。これを処理するには、必殺技「ひとり人海戦術」しか無いでしょう。小山のような仕事を、あっち崩し、こっち崩し、無秩序無差別に処理を進めていけば、気分が少し晴れなくても処理は進みます。一つの処理でも、手法にバリエーションを持たせつつ・・とにかく人海戦術であります。
一人仕事なのに、人海戦術・・? 普通の方々にはできないかも知れませんが。ポン太には可能であったりします。あ〜、アレですよ、ア・レ。アレあれ! ともかく「ひとり人海戦術」に突入したお陰で、こんなコラムを書ける時間も取れました。めでたし、めでたし。
01.11.11
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