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雑記帳No.027
寝るとウシになる話

 年寄りの言い伝えには意味不明なものが多いです。そんな一つに「食後すぐに寝るとウシになる」というのがあります。これは祖母の言い様で、いろいろ言い回しのバリエーションがあるらしいのです。てっきり行儀作法が悪いことを注意するための言葉だと思いましたら、医学的見地に立った(というほどでもないが)根拠のある話だったのです。というのが今回のお題。

 おいしい物を好きなだけ呑み食べすれば、眠気に誘われるのが生理的に自然。ところが翌朝、おなかが結構張っていたりしませんか? 「う〜む、昨日は食べ過ぎたなぁ」と思うのは誤りだそうで、これは体内にメタンガスが大量に発生しているためなのだそうです。オナラやゲップが頻繁に出るのがその証拠です。その原因は、消化作用のための血液を胃腸へ送り込む前に寝てしまうと、消化が遅々として進まずに、体内で食べ物の腐食が始まるためだそうです。この結果、せっかく食べた高級料理が消化・吸収されることなくガスと排泄物になってしまうのだそうです。今回はタメになるでしょう?

 お腹にガスが溜まりやすい体質・・・とか言っている人は、夕食が非常に遅かったり、寝る前に間食したりする人に多いのだそうです。夜の帰りが遅かった場合は、サラダなど繊維もののみ食べるか、いっそ食事を食べないで寝るのがベターです。それで本題です。つまり食べてすぐに寝てしまうとお腹が張りすぎてポンポコリンになることと、苦しくて夜中にうなってしまうことから、「食後すぐに寝るとウシになる」と言ったようなのであります。最近CMで流れている「胃の膨満感」っていうのが、つまりウシの正体というわけです。

 それでは食後どれくらいで寝れば良いか、という話ですが、目安90分から120分後だとか。ただし、寝ている間は運動をしないので、食べた分だけエネルギーの蓄積(つまり脂肪)に成ります。太りたい人は食後充分に時間が経ってから寝て下さい。痩せたい人は食後すぐに寝て胃腸を壊しましょう。ポン太は学生時代のバイト先で、夜食に吉野屋の特盛り牛丼を連日食べ、時間をおいてたっぷり仮眠を取る生活を繰り返したため、一気に体重が12キロも増えた経験があります。この当時に培われた脂肪は現在も無くなることなく残っています。ちなみに6月22日の健康診断では前年比3キロ増の72キロ(実質成長率4.3%)に成っております。

 早くダイエットしよう・・・

98.06.22
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