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6.家紋を考察する

 ルーツを特定する最後の手段は家紋です。次男坊・三男坊が別家を立てる際に姓を変えることは良くありますが、家紋を全く変えるのは稀です。とくに本家から別家(独立)した場合は、本家の紋に少し変化を付けた紋を用いることが少なくありません。つまり同時代によく似た家紋を使用していれば、一族縁者である可能性が高いと言えます
 注意すべき点は、姓や家紋は功臣・重臣にも与えられたことですが、これを一種の縁組みと見れば問題はないでしょう

 深澤氏の家紋は「丸に離れ剣酢漿草」です。酢漿草(かたばみ)系の家紋を使う氏族は多いですが、楠系でも使われていました。本当の紋は「丸に開き剣酢漿草」といって剣と酢漿草の花弁との間が大きく離れたものですが、特異なので、普通は「離れ」を使っています

剣酢漿草紋 丸に剣酢漿草紋 丸に離れ剣酢漿草紋