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1.伝承を探す

 「ウチは○○の家系だ」、「ウチのご先祖様は○○だった」なんて話をお年寄りはします。「よくよく聞いてみたら他人の家の話だった」なんてことがあるかも知れませんが、まず伝承は信じることから始めましょう。どのような理由があって伝承は発生したのでしょうか。とりあえず、
  .本当に○○さんの末裔だった
  .ご先祖様が○○さんにお仕えしていた
  .近在の有名人といえば○○だった
の3パターンぐらいを考えましょう
 だと分かれば伝承は本物だったということです。しかし、であるとしても役に立つ伝承だといえます。事実関係の確認ができることは、家系図研究の大きな手がかりになります
 ついでに自分の戸籍謄本、分かる限りの除籍謄本を請求しましょう。明治時代頃までの係累を知っておくと、相談する相手が増えて手がかりが増します

 深澤家の伝承では、楠正成の後裔という伝承がありました。なんといっても正成に縁深い河内長野市と隣接市する岸和田市が発祥の地です。楠氏と何らかの縁はあると考えてよいでしょう

 岸和田の地名の由来は、楠木正成が河内守護を命じられた折りに、甥の和田高家を守護代に任じたことによると云われます。和田氏の山麓系の本拠地と区別するために、岸に近い和田の地として岸和田を称したのではないかと伝わっています
 和田高家が岸和田城主に任じられたことは史実ですが、それ以前の歴史にも岸和田の地名は散見され、今では否定されています。しかし.楠氏と縁が深いことは間違いありません