震災日記No.12 |
震災日記(12:生命保険金) 〜 もう遺産は残ってません 〜 |
震災で引き継いだ財産は、株券が時価1,000万円、預貯金が800万円、年金・退職金が150万円(ちなみに親父の雇い主は退職金をくれず、強欲な奴であった)。弔慰金が500万円、職場等の見舞金と香典で200万円、最後に生命保険金が総計1億円。締めて1億3,000万円ほどの財産である。このうち両親の実家にそれぞれ200万円ずつ配り、お寺に300万円(戒名代を含む)、お墓に300万円使った。その他諸手続に100万円も使って、残りは1億2,000万円というところか。火災保険は震災特例で1万円しか支給しなかった。生命保険が全額出たのは有り難い。
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これで最終回。お付き合いありがとうございました。人の命は金には換えられません。始めは残して貰った金で市長選挙をかき回そうかとも考えましたが、両親は真っ当な仕事で真っ当な生活を望んでいましたので、手元に大金を置いて身代を持ち崩さないことが大事だと考えました。1年間は豪遊したことだし、すっぱり無くしたことも無駄遣いと怒られはしないと思います。
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