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K君の私的曲紹介(第9回)
コンチェルト・グロッソ (その4)
■作 曲 家 F.Geminiani(1687-1762)
■作品番号 Op.3
■作 曲 年 17331755改訂)

◆第5番 変ロ長調
 2,3,4番の重々しい曲想から一転、明るいイタリア的な曲である。第1、第4楽章はほぼ全体がTuttiの合奏(Soloパートの活躍なし)、第2、第3楽章は(単一の)ソロ・コンチェルトという構成になっており、その対比もおもしろい。

第5番(第一楽章) 第5番(第二楽章) 第5番(第三楽章)
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第5番(第四楽章) 第6番(第一楽章) 第6番(第二〜四楽章)
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◆第6番 ホ短調
 第6番は、それまでの5曲ともまた趣を変えた、鄙びた響きの逸品。構成はきわめてコンパクトにまとまっている。この曲集は以前ふれたように、1755年に作曲家自身の手による改訂がなされているが、この第6番に限っては当初より完成度が高かったために、ほとんど手が加えられなかったという。第2楽章から第4楽章まで続けて演奏されるが(2つ目のMIDIデータ参照)、経過句的な第3楽章(わずか8小節)の扱いも見逃しがたい。

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