ミュージカル作品紹介(第343回) | ||||||||||||||||||||||
Mother 〜 This is Love 〜 | ||||||||||||||||||||||
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キ ャ ス ト | ||||||||||||||||||||||
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ス ト ー リ ー | ||||||||||||||||||||||
マザーは、一目で惹かれ合ったファーザーと幸せな結婚式を挙げた。しかし、魔女クィーンが二人の愛に嫉妬し、二人を引き離してしまう。夫をクイーンに監禁され、孤独な旅を強いられるマザー。魔法石「マジカル・グリーン・ストーン」を手に入れれば、マザーの願いは叶うかも知れないという。この魔法石は、かつて善王キングの所有であったが、これを与えていた神々が取り上げてしまったのだともいう。魔法石の在処を求めて、戦場の村、病魔の村などを経て、マザーは進む。。。 |
コ メ ン ト | ||
シナリオ | ◎ | 作・演出家自らが狂言回しを演じますが、登場回数が多く時間も長いために、作品の冗長性が気になります。18年前の作品をリメークし、一幕物から二幕物にボリュームアップしたそうです。しかし、むしろ冗長性を省いて一幕に纏めた方が、良かったと思います。 |
キャスト | ◎ | プログラムで数えると66人ものキャストを使っています。狭いステージで、溢れるほどに人を使い、同時進行で違う演出を見せるなどし、かなり慌ただしいです。シーンによってボリュームも必要でしょうが、小ホールでは厳しいと思います。 |
ナンバー | ◎ | 「This is Love」「You are Mother」などメロディーの良いナンバーがありました。しかし、歌詞の厳しいパートが何度かありました。いわゆるロンドンスタイルで、全ての台詞を唱います。 少ないナンバーをリプライズで使い回したり、ストーリーから外れたナンバー(ワンシーンとしては面白い)もあり、冗長さが気になります。 |
ステージ | ○ | 階段セットを何基か併用しただけの、シンプルなステージでした。キャストが多いため、多くのセットを使えないのかも知れません。狂言回しでシーン間を繋ぐのは良いですが、その頻度が多すぎて、興ざめする感じです。 |
演 技 力 | ◎ | 狂言回しを努める三ツ矢は、巧いです。その分だけメインキャストを喰ったり、演出家として作品全体の総括不足を生じたり、しているようです。 鈴木は、序盤の無表情な印象が、中盤以降で表示や仕草を活かした演技力を発揮していました。相方の津田の淡泊さが、最後まで頼りない感じでした。松野と朝比奈は、中途でダレる感じが無ければ、さらに良くなると思います。 |
歌 唱 力 | ◎ | 鈴木の声は綺麗で、情感も巧く絡めてきます。朝比奈も、良い唱いがありました。青木のソウル調ソングが良かったものの、作品の中では位置づけが弱く、惜しまれます。 アンサンブルのコーラスは、人数で押してくる感じが強いですが、迫力があります。 |
ダ ン ス | ◎ | 序盤では、オリジナル性の高い集団ダンスに魅力がありました。中盤以降で、ナンバーと同じだけ、ダンスの使い回しが目立ちましたので、飽きがあります。大人数のため、纏まりを欠くシーンもありました。フォーメーションのバランスが良く、殺陣も良いです。 |
総合評価 | ◎ | 狂言回しの三ツ矢氏が目立ちすぎることと、ナンバーの使い回しが多いことと、全体的に冗長性が目立つことが、残念です。キャストが多いなりの工夫も感じられましたが、過剰であるのは間違いありません。 作品自体は、着想もよく面白いだけに、三ツ矢氏が演出に徹してあれば、もっと良い仕上がりになったのではと思います。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
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