コ メ ン ト | ||
シナリオ | ○ | オープニング直後から、1年前の懐古シーンになります。しかし、懐古シーンのまま終わってしまい、オープニングに意味がありません。三宅澤や安西の会話は面白いですが、全体を通して諄い会話が目立ちました。妙にテンションの高いキャラクターも多く、今一つという印象です。 本来はストレートプレイ向きのシナリオであるところに、コーラスを押し込んだ作品でした。ストレートプレイに徹した方が良かったのでは? |
キャスト | ◎ | ストレートプレイ系劇団員や、近頃のシンガー系ミュージカル出演者が多く、本格的ミュージカル俳優を欠いたキャスティングでした。バックコーラスを無理矢理に足した布陣にアンバランスを感じました。 |
ナンバー | ◎ | 劇中では、印象の薄いナンバーが目立ちました。カーテンコールでは、再結成したTULIPによる「心の旅」他が生演奏されました。 |
ステージ | ◎ | オープニングを除いて、君原家のセットで舞台が進行しました。立体的な構成でしたが、スペースを十分に活かし切れていないようでした。三十年前を意識した衣裳は、懐かしさを演出していました(真琴役の衣裳だけが考証不足の印象)。 |
演 技 力 | ☆ | 山本の調子外れの立ち回りが面白く、キャラクターをよく研究している印象です。大山も巧いフォローをし存在感がありますが、福岡出身の設定では・・? 平賀の渋い演技が映えます。 遠山は細かい仕草が巧く、山本と息を合わせて芝居が良い感じです。伴は終盤での活躍が目立ちました。 伊藤他、妙に諄い役回りのキャストは、可哀想な存在です。 |
歌 唱 力 | ☆ | 山本は歌唱も巧かったことを思い出しました。芝居での存在感が目立つ作品が多かっただけに、新鮮でした。当然ながら、TULIPメンバーによる「心の旅」は感動的です。 天使と呼ぶアンサンブルがコーラスを担当していました。KOHJIROらによる「虹とスニーカーの頃」が秀逸でした。 |
ダ ン ス | ○ | グループサウンズ時代を意識したダンスが使われましたが、インパクトが弱く、印象は薄いです。 |
総合評価 | ◎ | シナリオに問題を感じました。コメディとして面白いですが、単発の受け狙いが目立ち、全体としての筋立てに問題を感じました。キャストに良いメンバーを集めているだけに、纏まりの悪さが残念です。 チューリップの財津和夫氏をイメージしたという三宅澤というキャラは、完全なフィクションであるようで、濃すぎるキャラクターがマイナスなのかも知れません。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||