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ミュージカル作品紹介(第154回)
ア ニ ー
■鑑 賞 日 平成12年4月30日(日) ソワレ
■劇 場 名 青山劇場(表参道)
■料  金 全席指定 S席7,800円(前売料金)

■原  作 ミュージカル「Annie
 脚  本:Thomas Meehan(トーマス・ミーハン)
 作  曲:Charles Strouse(チャールズ・ストラウス)
 作  詞:Martin Charnin(マーティン・チャーニン)
■脚本・演出 篠崎 光正     ■翻訳・訳詞・歌唱指導 片桐 和子
■振  付 名倉 加代子     ■タップ振付 佐々木 隆子
■音楽監督 福田 一雄      ■歌唱指導 茂木 真理子
■ヘアメイク 河野 はるみ    ■舞台監督 山本 圭太
■衣  裳 東京衣裳       ■美  術 ピーター・ウルフ
■照  明 沢田 祐二      ■音  響 山崎 猛
■制  作 清水 寿子
キ ャ ス ト
アニー    (垣内 彩未)   ウォーバックス(平野 忠彦)
ハニガン   (高瀬 春奈)   グレース  (かとうれいこ)
ルースター (あいざき進也)   リリィ    (八木 小織)
ルーズベルト (永井 秀明)             ほか多数
ス ト ー リ ー
 生後間もなく、ニューヨークの孤児院に捨てられたアニー。院を管理するハニガン先生に虐待を受けながらも、小さな仲間たちと暮らしていた。迎えにくるとのメッセージを残した両親を捜すため、一時は孤児院を脱走・・・しかし補導され連れ帰られたりもした。
 実業家ウォーバックスは、貧しい孤児を毎年1人、クリスマス前の1週間預かることにしていた。秘書グレースはアニーを気に入って連れ戻ったが、ウォーバックスもすっかりお気に入りに。アニーが両親を捜すという健気さに打たれた彼は、警察もFBIもルーズベルト大統領さえも動員した。両親を詐称する者は無数に現れたが・・・。
コ メ ン ト
シナリオ 毎年公演を続けて15回目。輸入物ですが、そう思わせないほどに自然な出来映えになっています。
キャスト 毎年毎年、多数の応募者の中から厳選された子役ばかりだけに、いずれも演技派です。大人達もベテランが揃っており、危なげがありません。
ナンバー ナンバーリストが無かったことも理由ですが、とくに印象に残るナンバーはありませんでした。テーマ「トゥモロー」はコーラス向きですが、そう感動できるナンバーではありません。
ニューヨークの夜を演出したナンバーは、大仕掛けでしたが、全体としては蛇足気味でした。
ステージ
孤児院のセットがよく作り込まれてありました。ウォーバックス邸・ホワイトハウスも立派なセットでした。回転ステージ・昇降ステージを使った大仕掛けも素晴らしく、「フィナーレ」に登場する巨大なクリスマスツリーも感動できます。ライトの使い方が大変勉強になります。
演 技 力
垣内は、おしゃまな演技が可愛らしく、元気いっぱいでした。孤児院の子供達もよく鍛えられており、乱れませんでした。かとうはミュージカル初挑戦ということでしたが、芝居は落ち着きがあり、間合いの図り方も見事でした。高瀬の鬼女ぶりも迫力がありました。
男優では平野永井のベテランぶりが良く、相乗効果で良い仕上がりに感じました。
歌 唱 力 子役達のコーラスは元気良く、調和が取れていました。あまり聴かせてくれるナンバーが少なかったこともあり、とくに印象に残る歌唱はありませんでした。
ダ ン ス 子役達のタップとラインダンスは良かったです。年齢的にバラツキのある子役達をよく揃えるものだと感心します。最年少の子役にタップシューズを履かせなかったことは良い配慮だと思います。
ウォーバック邸の使用人達のダンスは、バラツキがあって見栄えの悪いシーンがありました。少し残念です。
総合評価 席が隣りになった知人は、初回から毎年観に来ているとのことでした。それだけ惹きつける魅力を持つ作品だということでしょうか。個人的には来年も・・・という作品には感じませんでしたが、完成度は高いと思います。
そういえば、近頃は発売初日でもセンター前方の席券が取れないようです。関係者やプロダクションに優先的に割り当てられているのかも知れませんが、ちょっと問題が大きいと思います。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス

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