コラム第１回の続編（て、いうのかなぁ）です。ミュージカル・ジャンキーに成って、かれこれ５年半。たまにはルーツを見直したいと思います。読者の方からは、無知蒙昧・厚顔無恥と叩かれるポン太ですが、やはりルーツはあるのであります。

というまでもなく、ステージを踏んだのは、一回きりです。もう12年も昔、万余の新成人を前にして、スライドと寸劇を見せたステージでありました。いつかのコラムにも書きましたが、脚本に３カ月、道具作りに２カ月、その成果を多くの新成人に見せられたことは、誠に幸せであります。ゲストの河島英五さんの露払いに過ぎなかったかも知れませんが・・。

その後は、専ら見てるだけ、です。６つ年下だった妹が、３人きりの演劇部員として活躍していたのを、何度か見に行ったのが、その走り。また四季の熱烈なファンであった２つ年上の姉貴の影響で、キャッツを見たのがミュージカルの馴れ初めであります。震災という大事件で、姉も妹も命を落としましたが、その意志を少しでも継げて行ければ、と思っています。

同じく意志を継ぐと言えば、同時に無くなった父親の趣味会であります。全国に300人近い会員を持つ風景印同好会の会長だった、オヤジ。震災直後の火災で、何もかもを焼失しましたが、残るモノは残りました。10年近く書き続けた会報誌（会員の方からコピーさせていただきました）に、紀伊国屋さんなど協力してくださった皆様。震災後も協力を惜しまれなかった、会員各位。

残念ながら、父の趣味会は半年経たずに解体し、今では惜しい気もします。また父が加わっていた、神戸市の趣味会グループ。多彩な趣味人が集まるその会は、震災後も参加してきました。今は亡きサブリーダー、彼と共にミュージカル部会を立ち上げようと騒いだのは、もう３年以上も前。このコーナーは、彼との野望のプロトタイプでもありました。

残念ながら、120人を数えた趣味会グループも、相次いでサブリーダーを失った結果、今では空中分解です。震災の爪痕、夢ある中年たちも、今では何人も冥界入りしてしまいました。そして、このＨＰだけが残りました。

こうしてＨＰを運営していますと、味方も増えますが、敵も増えます。味方は、あまねくページを巡って、暖かく声援を下さいます。敵は、ほんの数ページを眺めた上で、訳の分からぬ抗議を寄越します。ある程度は仕方がない、どうせ私は素人なのですから。素人に審美眼を求められても困りますし、公平で客観的なコメントを求められても困るのであります。

さてさて、３年もサイトを運用して行くには、それなりに厚かましさが必要です。開き直りも必要ですね。30mm鋼板の仮面を付け、どんな嫌がらせやバッシングにも耐え忍んで、今日のポン太があります。先人たちの意志を継ぐと言えば格好が良いのですが、我が道を進みたいと思います。

かれこれ５年も応援してきたプリマ。警告を無視して、毎日夜遅くまで飲み歩き、ついに体を作ることも、技を鍛えることも、放棄してしまいました。いつか、そんなプリマを見るかと思いつつ、ついに見てしまった現実は虚しい限りです。それでも、またいつか心を入れ替えてステージを踏んでくれることを祈りつつ・・・ポン太はポン太なりの世界を作っていきたいと考えています。

たまには、こんなコラムもあって良いでしょう？　５年後や10年後にも、こうしてサイトの更新を続けて行ければ、幸せです。もちろん読者の皆様にも、まだまだ付き合って頂かなくてはダメですが・・。