reprise:(楽曲の)主題を繰り返すこと。
りぷらいず?
珍しく某劇団の団員A&Bと見に出掛けた小劇場公演でした。B4サイズの三つ折りプログラムに、ナンバーリストがありました。そこには、何故か「リプライズ」と「リプリーズ」と書き分けてあり、開演前に無意味な討論・・・。
昔に単語集で「リプリーズ」と憶えていたA。前々から四季や東宝のプログラムに「リプライズ」とあったのが気になっていたらしい。一方のB、あまり意識していなかったけどと前置きして、「サプリーズ」じゃなくて「サプライズ」と発音する例を引いて反論していました。
私もコラムでは、リプライズ派。しかし英語と米語で発音が変わる単語も多いので、「両方正しいのじゃないかな」などと仲裁しました(笑)。。。しかして、研究社の英和辞典も、三省堂の英英辞典も、いずれも「リプリーズ」でありました。
音楽用語だから・・・
冷静に考えれば、音楽用語という専門用語で、方言が色濃いとは思えません。いかにprise(他動詞:てこで動かす)、prize(名詞:賞)、surprise(自動詞:驚く)のいずれもが「ai」の発音であったとしても、repriseは「i:」の発音なのであります。
何はともあれ、音楽用語であります。あくまで主題を繰り返し繰り返し用いることで、そのミュージック作品の中での主題を、強く訴え掛けていくわけです。そう・・あくまで「主題」をです。ミュージカルナンバーであっても、曲さえ同じであればよく、少しアレンジしてあっても、歌詞が全く違っても良いようです。
ま、リプライズで。
しかし今更なので、リプライズと呼びましょう。作品によっては、リプライズを多用する場面が多々あります。。。有名な作品ではウェバー物がほとんどそうですが、とくに「オペラ座の怪人」など、何本かの主題が複雑に絡み合ってきます。
悪く言えば、使い回しです。いくら主題とは言っても、あまりにも繰り返しが多いと飽きられます。主題が良いメロディで無ければ、諄さが目立ちます。やはり必要最小限にして必要最大限の効果を狙って欲しいものです。
また劇団名や作品名を挙げるとカドが立つので・・・A川クン。生バンド演奏は良かったけれど、三本の主題を8回も使い回すのはひどいです。珍しく1人で作曲を担当したかと思うと・・・もう少し色の違うナンバーを揃えて欲しかったです。
何はともあれ、リプライズ。マンネリ化は避けなくては行けませんね。ここで書かれるコラムが、いつかのコラムのリプライズばかりに成らぬよう・・・気を付けます!
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