よほどの小劇場でなければ、座席に席番が着けられています。チケットに席番を入れて座席指定にしたものが席指チケットです(業界によっては座指券などと言うそうです)。座席指定のないものは、便宜的に自由チケット呼ぶことにします。
席指チケットのメリットは?
とにかく座席が決まっているので、早めに行って場所取りをする必要がありません。遅れていっても観ることができます(迷惑を掛けますけれど)し、休憩時間中に荷物を座らせておく必要もありません。早いうちに手配すれば良い席が手に入ります。太り気味の方は二席のチケットを予約すればOK(先日、その座り方をお聞きしましたが・・)
席指チケットのデメリットは?
とくに無いような気もしますが・・・。やはりセンターの前の方が空席だと、もったいないなぁ、と考えてしまうことはあります。また、そういう席を劇団関係者だけで占めていることが分かると気分が悪くなることは・・・ありました。当然ながら、どんなに早く開場前に押し掛けても良い席と換えてくれることはありませんね。
席指はどうやって決められる?
全チケットを主催者が販売する場合は、先着順に希望する座席をもらえます。劇団員がノルマでチケットを配り歩く場合や、ファン倶楽部の優待販売がある場合は、良い席の一部はリザーブドに成っています。サービスの悪い劇団では、良い席は全てリザーブド(予約済み)だったりしますが・・・これは失格です。
ぴあやチケットセゾンが販売する場合は、各チケット会社単位で座席の配分をしています。良い席と悪い席を適当に配分して渡していると聞いていますが、委託する席数によって色々あるようです。お客様がどのチケット会社で購入するかによって、席の良し悪しが違うこともあるようです。
余った席指はどうなってるの?
劇団の都合にもよりますが、公演日の3〜4日前には余ったチケットを回収するようです。ですから公演日直前にチケット会社へ行っても買えないことがあります。そのときは事前に劇団とコンタクトを取りましょう。取り置き扱いで前売り料金にしてくれることがあります。余ったチケットはほとんど当日券に成ります。ですから意外に良い席が当日に当たったりします。劇団四季で前日予約するチケットに当たりが多くあります。取り合いですけど・・。
劇団からみた席指チケット
作るのが面倒だっていうのがあります。チケットぴあの場合は1枚15円程度で発券してくれるそうです(主要な劇場のデータが全てデータベース化されています)が、自前では作れません。またノルマで配らせる場合は、誰に良い席のチケットを渡すかが難しくなりますし、やはりお客様感情を配慮すれば、良い席で空席は作りたくありません。
チケットが売れてしまえば、別の日に変更したり、返金したりはしなくて良いので、予め興行収入の計算ができます。その代わり自由チケットのように少し多めに売ってしまう、というのができません。やはり席指チケットは面倒ですね。一部だけ席指っていう公演もありました。
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