前頁へ  ホームへ  次頁へ
雑記帳No.221
ぱーそんず・ねーむ

 いつか書いたネタと被るような気もしますが・・。私は、人の名前を覚えるのが苦手です。以前に親しくしていた人の名前が、とっさに出てこないことがあります。あるいは、知人がサラッと紹介した相手の名前が、十分に憶えられないというのもあります。珍姓(めずらしい名字)であれば、聞き返すともできますが・・そうでないとドギマギします。

 たぶん・・子供時代からの家系図研究に、大きな問題があるのでしょう。毎週末に地元の図書館に籠もりきって、集めうる限りの家系図を筆写・分析してきました。正確に集計したことはありませんが、1万を超える家系図に触れましたので、頭の中には数十万の人名が掠めていった計算になります。もちろん大部分は、紙に書き留めた時点で消えていきましたが、残ったものも多くあります。
 人間が頭の中に残せるメモリーには限界がありますが、おそらく人名に関する部分は、さらに制限されているのでしょう。子供時代から大量に詰め込んだ人名のせいで、もうメモリーが一杯なのではないかと思っています。一度メモリーを初期化した方が良いのかも知れませんね。

 しかし、このままでは健忘症なので、対策を講じています。例えば、人の名前を聞いたときに、何かと関連づけるようにしています。地方の名家や歴史上の人物とリンクさせて、無理矢理格納します。直接は思い出せなくても、関連づけたキーワードから引っ張り出してくる方法です。顔と名前のリンクが取れると簡単なのですが、会社とかサークルとかでリンクするのが精一杯です。
 あとは、相手と話をしている間に、これらリンク情報を検索して照合しています。簡単に照合できることもありますが、時間が長く掛かる場合もあります。とくに1対1で話をしている場合は・・厳しいですね。また、照合結果に自信がない場合、改めて名前を聞くのも失礼なので、名前で呼びかけないで誤魔化す場合もあります。後ほど時間を掛けて再照合しておくのは欠かしませんけれど。

 また、最終的には「アイウエオ順」でメモリーを直接検索します。頭の中で一文字ずつイメージして、引っ掛かりのある文字を何度もスキャンして、手がかりを見つけます。この場合、無数の人名情報をダイレクト検索するため、検索時間はリンク方式よりも必要です。リンク方式を併用することもありますが、会話をしながらは無理なので、じっくり落ち着いて検索することにしています。
 政治家さんなどでは、数字や記号に強い方が沢山あります。有権者の顔をよく憶えていて、職業とか家族構成とかも良く理解していて、不気味だなぁと感じることがあります。頭の中のメモリー容量が大きく、かつ検索性能も高いのでしょう。また、弁護士さんなどで法律の条文が一言一句違わずに話せる方も多いです。文字の羅列なのに整然と記憶するのは、何か特殊な技能が必要なのか、生まれながらの才能なのか・・羨ましいです。

 それはともかく、もっと真剣に人名を憶えるようにします。私が個人名を使わずに話をし始めたら、「パーソンズ・ネームを検索中なんだな」と悟って頂きたく。ちょっとヒントを頂けるだけでも、かなり検索効率アップは間違いないので、ご協力ください。「オレ、○○だけど・・」って、電話みたいに名乗ってから話をしてくれると嬉しいです。でも、他人から見たら不気味でしょうかねぇ。

03.01.12
前頁へ  ホームへ  次頁へ