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震災日記No.03
震災日記(3:前夜まで)
〜 この年の1月はいろいろと 〜

 震災の前日までのことを思い出してみた。

○12月27日
 この日は仕事納め。午後から挨拶周りという話だったが、挨拶先もないので帰省を決意。新人の身であるが、後を同僚に託して、17:00過ぎに帰宅。夜行バスで大阪を目指す。

○12月28日
 バスは早朝に大阪駅に到着。JRで三ノ宮、地下鉄で板宿まで移動。実家で昼寝をして三ノ宮に遊びに出る。古本屋や書店を巡って、妹のバイト先へ。妹のバイトが終わるのを待ち、二人で買い食い。家族にマクドナルド土産を買う。

○12月29日
 妹が夏から欲しがっていた、手作りシステム手帳の材料を東急ハンズへ仕入れに行く。リングだけは、思ったものが見つからない。三ノ宮、元町のウィンドウショッピングをして、元町一貫楼で肉まんを買い、近くのベンチで妹と食べた。家族への土産は、板宿駅前の王将餃子8人前。父親以外は王将餃子に目がない。

○12月30日
 やむを得ず、梅田阪神百貨店に出掛けて妹のいうリングを買いに行く。が、見つからない。カッパ筋の紀伊国屋書店コインショップで、父親の趣味会誌が販売されているのを偵察。妹と感心する。古本を大量に仕入れて帰宅。一日中歩いて疲れる。

○12月31日
 姉・妹が巫女のバイトに出たので、ヒマを持て余す。母は「今年の大掃除もお節料理も簡略化する」と宣言。例年トポスへ正月用品の買い占めに出掛けていたが、1月2日から開店とのことで諦める。投げ売りが期待できないからである。母とダイエーへ出掛けて、買い物。夕方に同窓会の二次会会場を下見に出掛け、帰り道で中学同期がやっているはずのたこ焼き屋を探したが発見できなかった。母を期待させて家を出ただけに失望も大きい。家族五人で、最後の年越し。

○1月1日
 早朝から姉妹はバイト。私は、少年団のリーダーや団員達と三社巡りの初詣。子供たちは元気だが、都合10キロの強行軍に疲れる・・・。いずれの社でも神籤を引き、買い食い。三社はいずれも震災で崩壊。あまり御利益はなかったと、後日に知る。リーダーだけで本部に移動し、夕方から麻雀。

○1月2日
 エンストトラブルがあったが、午後に祖母宅で河内長野の叔父一家と合流。姉妹を除く、全家族で巻きずしを食べる。正月に合うのかどうか知らないが、毎年の恒例行事。夕方に帰宅。

○1月3日
 親友の車に便乗して高専へ。昼前後に高専同窓会。二次会のボーリング大会はパスして三ノ宮へ。私が幹事を務める中学同窓会を開催。担任は病み上がりで不参加。10人を超える出席でまずまず。二次会は実家近所のスナック。同期の母親が経営する店を我々で貸し切り。新たなメンバーが加わって派手に騒ぐ。12時頃帰宅。お茶漬けを食べて、実家最後の夜を過ごす。

○1月4日
 仕事始めだが、年次休暇を取得。朝妹と家を出て三ノ宮で分かれる。その足で新神戸を経由し新幹線で東京へ。一日外したので車内は混雑していなかった。

○1月8日
 せっかく神戸で買った品物を実家に忘れていたので、郵送してくれるよう電話で頼む。

○1月10日
 頼んだ品物を受け取る。実家から来た最後の郵便物となったが、意識せず封筒ほかを処分。

○1月15日
 姉が飾磨の祖母宅を訪問。午後からずっとサッカーの試合を観て引き上げる。祖母は、妹の成人祝を姉に託したそうだが、妹は成人式には出なかった(神戸市は19歳でも参加できる)。父親が趣味会誌の最終号の製本を終え、発送を始める。

○1月16日
 妹が飾磨の祖母宅へ電話。成人祝の礼を伝える。この日、同窓会の写真と名簿が完成。明日コピーして発送しようと決める。父親が趣味会誌の送付を無事に終える。22:30頃ポン太が実家へ電話を入れる(定期連絡)。最後の電話となる。

98.06.28
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