近頃、会社のトイレの個室が・・塞がり気味でないですか？　便秘や下痢の人が増えたのではなく、「サイバートイレ族」が増えてことと関係があるようです。ポン太の勝手な命名ですが、貴方の近くにも増えているかも知れませんよ。

　不況の影響もあってか、社員が日中にインターネットにアクセスすることに、とても神経質な会社が増えています。業務に関係の無いサイトへアクセスしていないか、知人や友人に私的メールを送付していないか、企業機密が漏洩していないか、等々に目を光らせます。大手企業では、メール検閲を実施中で、ネットアクセスのログも収集中・・。
　しかし、一旦与えられた「大人の玩具」は、取り上げられると逆に業務に支障が出てしまいます。職場のサイバー化が進み、コミュニケーションに飢える人が増えているためです。リアルタイムで情報を握らないと不安な人、遠くのメル友とコンタクトしてストレス発散する人、他に気張らし手段を持てない人、ありますよね。

　やむなく携帯電話を使って、ネットサーフィンやメールをすることに。近頃は大画面カラー液晶になり、表示できるコンテンツも増えてきました。野球試合の動向、芸能情報の収集、ネットショッピング、等々に励むことになります。また、私用電話が私用メールに置き換わった昨今、リアルタイムで返信するのがネチケットだそうです。勤務時間中でなくても良さそうですが・・。
　これまでは自分のデスクでメールチェックも可能でしたが、上司に知恵が付き、苦しい立場に追い込まれています。喫煙所や談話スペース、廊下も、安穏ではなくなっています。そして、プライベートの聖域である「トイレ個室」でネットサーフィンやメールチェックということに。新しいトイレ族の誕生です。

　誰が測ったのか判りませんが、標準的な日本人男性が個室を使う時間は約４分だそうです。この４分を有効利用しているなら問題は無いですが、便意がなくても籠もる人数が増えると、トイレ個室は混雑することになります。朝刊を持って籠城したオヤヂトイレ族に代わり、携帯を持って籠城するサイバートイレ族。彼らが個室を占有しているかどうかは、耳を澄ませば分かりますよ。小刻みなカチカチ音がしていれば、間違いありません。
　だがしかし、トイレ個室のカチカチ音までチェックする上司が現れたら・・ヤダなぁ。