唐突ですが、私の家族はＢ型家族でした。

　今ひとつ血液型による性格分析は信用が成らないのですが、Ｂ型っていうのは、明らかに分かります。まず、明るい。たぶんバカが付くぐらいに明るいです。次に、自分勝手です。Ｏ型の特性とされるマイペースとは違った意味で、自分勝手です。そして、気分屋です。直前まで御機嫌でも、険悪に・・・直後に御機嫌だったりします。最後に、凝り性です。ちなみに、ポン太はＡ型です（もちろん、ウソ）。

　ご存じのように、グループに１人Ｂ型人が混じっただけで、雰囲気が変わります。とくに関西系のＢ型は、気を付けた方が良いでしょう。間違いなく、シリアスには適さないグループに変えられてしまいます。そして、グループに複数のＢ型人が混じると、手に負えなくなります。さらに、グループの過半をＢ型人に占められると・・・考えるだけでゾッとしますねぇ。
　ウチは５人家族で、１人のＯ型と、４人のＢ型でした。しかもＯ型は最年少。ペースはＢ型人のもので、ノンストップです。結構サービス精神が旺盛であるので、お互いに新しいネタを仕入れては、それを披露して笑いを取る・・・なんて環境でした。ＴＶで観るバラエティー番組の傾向も同じ、笑いのツボも同じ、たぶんある意味で揃っていたのでしょう。
　姉が職場で仕入れる話がかなり面白く、母親がパート先で集めてくるエピソードもヒットを飛ばしていました。Ｏ型の妹も学校のネタや漫画のギャグを集めてきます。１人クールな私は、コテコテの吉本ネタを・・・。

　そんなわけで、大うけしたものを一つ。魔夜峰央氏の人気漫画「パタリロ！」にあったお話。「漫画家さん、忙しいですか？」「忙しい、忙しい。忙しすぎて原稿を書いている暇がない」とか。「歯医者さん、忙しいですか？」「忙しい、忙しい。忙しすぎて麻酔を掛けてる暇がない」とか。「タクシーの運転手さん、忙しいですか？」「忙しい、忙しい。忙しすぎて客を乗せている暇がない」とか。。。
　とっても単純でツマラナイのですが、これをグループでやり始めると、結構ヒットが出てきて、盛り上がります（誰もがそうだとは申しません）。

　ところで！と大きく舵を切って。世間では結構そんな事象があるのではないかな・・・て、思うのです。一種の暗示みたいに「忙しい、忙しい」を連発していると、何となく働いている気になって、本当に忙しい感じになって、本来の義務を放棄するというか、逃げるというか・・・忙しいを口実に使っちゃうのですよね。似た呪文に「疲れた、疲れた」というのもあります。
　先日、出掛けたミュージカルで上手いことを言っていました。「忙しいの「忙」という字は、心を亡くす」と書くのだと。。。だから「忙しい」を連発すると心は失われていくのですね。言葉には言霊（ことだま）っていうのがあるそうで、何度も口にしていると言葉が事象を創り出してしまうと言いますか・・・成るのですよね、色々。「パタリロ！」のネタはブラックジョークでしたが、随分と奥の深いネタだったかな〜、などと思うわけです。
　できれば前向きになる言霊を呼びたいですね。「頑張る、頑張る」とか。「元気、元気」とか。「楽しい、楽しい」とか。「ラッキー、ラッキー」とか。「好き、好き」とか。「どんまい、どんまい」とか。

　それがポン太の処世観であったりします。