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雑記帳No.040
ホームレスは家元制度?

 魔の11月がやってきました。昨年の11月は金融会社の倒産が相次ぎ、今年の大不況の引き金になりました。今年は銀行株が軒並み崩れた上に、長銀が破綻しました。長銀よりも危ない銀行は沢山あるという話にも関わらずです。とりあえずは株式市場を引き金にした11月危機は去ったと言われていますが、銀行への公的資金注入もまだ先の話ですから、何が引き金になって危機が来ないとも言えません。ウチは比較的安泰な職場と言われてきましたが、近頃先行きが怪しくなり始めました。ここ数年は保証されるでしょうが、その先が見えません。

 今のポン太の稼業は、専門技術職と言えば聞こえがよいのですが、技術職でも事務職でもありません。はっきり言って特殊すぎて潰しが利かない職種であります。不幸にも近しい身内はおらず、いざ職にあぶれた場合にも転がり込む先がありません。今ならコンビニとか、ファーストフードとか、深夜業務がありますが、ポン太が失業する頃に、そんな実入りの良い職種が残っているかどうか疑問です。そのころにもコンビニやファーストフードが残っているか、という疑問があります。。早く不況から抜け出して欲しいものです。
 もしも新しい勤め先が見つからなければホームレス・・・とも考えますが、日頃のんきな生活をしてきたために果たしてホームレスが務まるのか疑問です。衣と住には拘らない方ですが、それでも雨ざらしでボロ着で良いとは思っていません。食もグルメではありませんが、残飯はちょっとという気になります。しかし自殺っていうのも人生が終わりで詰まらないですよねぇ。やはり死ぬ気でホームレスの生活をするしか無いかも知れません。

 ところでホームレスに成るにはどうすれば良いのでしょう。ある日突然にホームレス宣言をしたところで、生活はできないでしょう。やはりステップを踏みつつ勉強していく必要があるのでしょうか。ホームレスに徒弟制度があるとは聞きませんが、家元制度はあるのでしょうか。新宿駅近くで段ボール生活をするホームレスは、支援団体があるそうで恵まれているようです。何度か当局に撤去もされていますが、不屈の精神で闘っています。しかし縄張り意識が強く、段ボールの置き場も定員制だと聞きました(昔にね)。誰かが居なくなると、その欠員を新入りが埋めるのだそうです。エサ場の縄張りもあるそうでポン太には難しそうです。駅構内や地下通路に住むホームレスは、管理者と闘う必要がある上に、はぐれ者なのでキッズに襲われる可能性が大きいと聞きます。なぶり殺しなら自殺の方がいいかなぁ、と思います。上野公園などもありますが、サラリーマン崩れというのはあまり聞かない気もします。
 そう思ったら先週の週刊文春に「ホームレスの棲む街」という特集記事がありました。隅田川のほとりで屯するホームレスの世界に潜入ルポを試みた報告記事です(どっかで聞いたネタのような・・・)。日雇い労働に従事していた人たちが仕事にあぶれて住み着いたのだそうで、何百人にも成っているそうです。ここでは新しい仲間を見つけて共同生活を始めるのだそうで、上手くすればすんなり仲間内に入れて貰えそうです。同じホームレスでも貧富の差はあるそうで、それも善し悪しかな・・・と真剣に考えてしまいます。今は飲食店巡りをすれば食には足りるそうですが、ポン太がホームレスをする頃にも同じ状態が続いてくれるでしょうか。エサ場の奪い合いをするようになったら・・・ゾッとします。

 とりあえず失業しても何とかなるように、手に職を付けよう。お金持ちのお友達も増やそうかな。でも、そこまでして生きたい理由もないのですけれどね。う〜ん、早く不況は終わらないかな。

98.11.02
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