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雑記帳No.233
人生やり直しチケット

 先日に観たミュージカルで、「人生を三度やり直せる魔法石」の話がありました。昔から多くあるプロットであるものの、なかなか難しいテーマだと思っています。あの日、あの時、あの場所で・・・人生をやり直すことができたなら、と考えることがあります。皆さまは、どうですか?

 しかし、冷静に考えてみると、人生の分岐点は無数にあるのです。ある一度の失敗をやり直せば、全て順調に行くでしょうか? 新しい失敗に躓いて、再びやり直す必要を生じると思います。ヘボ将棋での「待った」と同じように、何度も使えれば別ですけれど、回数限定でのやり直しは、難しいですよね。結局、生死に関わる失敗のために、残しておくことになるのかも。
 「待った」の話をしました。ほんの直前の失敗を取り消すのなら、比較的簡単です。数日前、数ヶ月前、数年前・・・をやり直すには、「待った」でなく、「最初から、もう一番」となるでしょう。確かに、過去に何度も大失敗をしました。でもね、曲がりなりに今日を迎えています。昔の大失敗まで仕切り直しても・・・より良い日を迎えられるかは疑問ですよね。

 今の経験と記憶を持ったままに、もしも過去へ戻れれば、また違うでしょうか。あるレースでの競馬の大穴、あるロトくじでの大当たり、暴騰した株式銘柄・・・そういうメタ情報を持って過去に行けば、一躍金持ちに成れるかも知れないです。金持ちになった瞬間に人生は大転換しますから、その先は、やはり五里霧中です。大局では似た歴史が刻まれるとしても、その先のメタ情報は当てにできません。メタ情報を持ったまま、数日過去に遡るぐらいなら良いのかなぁ。
 タイムトラベラーも、小説や映画で使い尽くされたプロットですけれど、「過去」の修正によって、「未来」が大きく変わります。「バック・トゥ・・・」とかありましたね。あれは、何度も「過去」・「未来」を往来できるので、歴史の再修正ができました。ただ一度だけ、過去へ戻れるだけでは・・・果たしてどうなのか。

 さて、そこで。もしもポン太に「1回限りの、人生やり直しチケット」が貰えるとして、これを行使するかどうか。行使するとすれば、いつの時代からやり直しましょうか。難しい、命題です。やっぱり、どうも使い道が無さそうな・・。「歴史には、必然がある」というのが持論です。「やり直しチケット」で短期的にメリットを享受しても、いずれ歴史は修正されてしまうような気もします。
 結局は、たぶん権利行使しないでしょう。行使を迫られたらば、グータラだった直近3か月ぐらいを「やり直し」しましょうか。。。昨年以前に戻って、再び残業三昧に明け暮れるのは、勘弁して欲しいです。今さら子供時代に戻っても、生活は不便になるし、宿題や受験でヒーコラ言うのは面倒くさいし、また就職活動というのも・・。

 皆さまは、どんなものでしょうか? やはり一度は「やり直し」をしてみたいですか? もしもポン太が「チケット」を入手できたら、ぜひお譲りしますので、考えておいて下さい。

03.06.07
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