小劇場系でも、CDを制作・販売する劇団が増えました。ディジタル機器の普及で、録音や編集が簡単で安価になったこと、CD−Rなど新媒体の出現などが理由でしょう。
公演ビデオと公演CD
公演ビデオと公演CDがあるとき、我々貧乏人は、CDを買ってしまいます。ビデオは映像付きが有利ですが、いつかに書きましたように画質は良くありません。音声も良くないことが多いです。気に入ったキャストが出たビデオなら別ですが、義理で買うなら安いCDを・・という感じでしょうか。
全曲CDもありますが、あまり全曲集を買いたくなる作品には、巡り会いません。劇団四季や東宝は別格であるものの、普通の商業劇団でも良いナンバーは数曲です。その数曲に絞ったCDであれば、買う気が起きます。何よりも全曲集は高いのが普通で、2,000円以上はします。数曲なら2,000円以下でお手頃感があります。
ビデオの話に戻しますが、商業劇団の多くは公演ビデオを販売しません。リピーターの減少を恐れるからだそうです。劇団関係者から流れてくるビデオはあるので、撮っているのは間違いないのですけれどね。ビデオは本数が出ないので割高になるとも書きましたが、在庫の保管場所もバカに成らないのです。このため公演CDの制作に重点が置かれていると思います。
公演CDのお気に入り
劇団四季のCDは、ほぼ全て揃えました。マイナーなものも入手しました。東宝はまだ集め始めたばかりです。駄作は外すつもりですが、相当数集まるでしょう。音楽座は、「アイラブ坊ちゃん2000」がお気に入りです。全曲集ですが良く繋がっています。「泣かないで97」は、物足りません。大人計画の「キレイ」も面白いCDです。近作では一番のお気に入りです。「ファデット」も科白を交えた面白いCDです。限定販売の「ミラクル・ブラインド・ボーイズ」もそこそこ良いです。
ミュージカル座は、定番作品を中心にCD化を進めています。臨場感が無いので、少し物足りないです。今はお気に入り作品ナンバー2の「ルルドの奇跡」を狙っています。公演会場で入手するのが手軽ですが、ミュジカル座作品は街のCD屋で扱う店もあるそうなので、探しています。次回公演を待てば良いだけですが・・ね。
スイセイでは、応募数が少なかったのか、ベストCDの話が立ち消えました。STEPSも数作あったようですが、「0/30」は物足りません。ふるきゃらがベストCDの他、近作CDを次々に作っています。ベストCDは結構楽しいです。
その他にも
ブロードウェイ版CDは、大手CD屋などで入手できます。最近は、インターネットでも販売されています。洋モノは、サントラ版でスカを掴むこともありますが、安いのが魅力です。MP3なら海賊版を入手する方法もありますが、費用的メリットは少ないので、本物を買うべきでしょう。昨夏のNY遠征の甲斐もあって、20作品ほど集まっています。
また公演CDでは無くとも、スタッフやキャストが作ったプライベートCDもあります。これはピンキリですけれど、音楽家や歌い手が気に入ったら、買ってみるべきです。価格帯もマチマチですが、2,000円以下が多いようです。今お気に入りは、音楽座出身の土居裕子さんの「カノン/風の記憶」です。宝塚出身系の女優さんにも頑張って頂きたいです。
ビデオやCDを買ったところで、それがお蔵入りする確率の方が圧倒的に高いです。視聴サービスなども少ないですしね。劇団ホームページがあれば、代表作やイントロだけでも公開して欲しいです。WMA方式など高品質・高圧縮の技術も出てきています。
- 奇術師瞳ナナさんが、ミュージカル擬きの「魔女伝説」シリーズを上演していますが、ホームページ上でテーマ曲(の一部)を公開しています。ご興味がおありの方は、検索エンジンで探してみてください。
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